s-DSCN4643
先日、推定明治前後に建てられた土蔵の調査に出かけました。

この土蔵、JR沿いに建っておりますが、最近外壁の漆喰等々剥げ落ちるなど劣化が激しく倒壊が心配になり始め、解体を考え始めて解体業者に相談しておりました。

取り壊しが目前に迫ったある日、古民家古材を通して新しいビジネスを設立する申請をお願いした方との運命的な出逢いが、この話の始まりでありました。

この土蔵の横に今は使われていない本家の大きな古民家が建っております。

この古民家は新城地区の宿場の町家古民家で、農家古民家とは少し仕様造りが違っておりました。

全ての部屋に天井が張ってあり、農家古民家のような黒光りした大きな梁が見える構造とは違い、書院、飾り床、化粧天井、欄間など、数奇屋書院造りのグレードの高い土蔵構えの商家の価値の高い町家古民家でありました。

この土蔵を後世に残す為に、JRの線路より三十メーターほど曳き家して再生の為の調査がこれから始まります。