本日、兵庫耐震工学研究所センターに、
伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会による、
石場建てを含む伝統的構法による木造建築物の設計法を確立するための実大震動台実験を見学してきました。
柱脚の仕様が違う、実物大の同じ建物を実際に揺らして揺れ方、変位、仕口・継ぎ手の損傷状況等々を確認します。
( 詳しいデータ報告は後日、公開されるようです )
昼一に一度揺らしてから、次揺らすまで少し時間が空きましたので、
近くに、日本最古の民家として有名な箱木家があるという事で、こちらも見学してきました。
萱葺屋根の落ち着いたフォルム。
外は結構な湿度と温度があったのですが、室内に入ると涼しく快適。
冬の寒さは・・・、『 住まいは夏を旨とすべし 』と考えられた日本の気候風土に合った民家の原型を見ました。
箱木家から実験会場に戻ると大工さん達が動いた実験棟を元の位置に戻していました。
この後、阪神大震災の地震動と同じ揺らし方を二つの建物に与えました。
現行法の揺れに『 耐える 』のではなく、揺れを『 受け流す 』と言う考え方の伝統工法。
実際の地震動に対して、伝統工法の建物の揺れ方を見学できた事だけでも貴重でした。
詳しいデータが公開されましたら、それを参考に色々と会社として考えていきます。
勿論、実験終了後、多少の損傷はあれ、しっかりと地べたに二棟とも佇んでいました。