先月開催された全国古民家再生協会連絡会議の中部地区大会をきっかけに
親しく交流する事になりました二川宿の活性化に取り組む若手グループ、
二川リンケージのセミナーの講師役に招かれ、二川宿の中心地の街道添いの古民家会場に行ってまいりました。
築100年を超す、今は使われていない空き家を会場に、行政に関わる方、オーナーの方、建築に関わる方など古民家に興味を持ちこの宿を守る使命に燃えた若者達が多く集まりました。
私の生い立ちから始まり、今のこの伝統工法の古民家に私自身が辿り着く過程プロセスを私なりの価値観で熱く語って参りました。
人間の時間のサイクルを物差しの中で考えてみると、古民家は気が遠くなるような時間であり、それぞれ個々の歴史と消えゆく危機を幾度も乗り越えて生き残ってきた古民家達を目のあたりにして何時も思う事ですが、常に消滅と背中合わせのこの厳しい現実の中で私共が頑張らなければ、いずれ近いうちに日本の原風景である民家の代名詞であるこの様な古民家が、日本の建築基準法の現行法の安心安全の家造りの名のもとに地方から消滅してしまう日もそう遠くではないような気が最近強く感じられます。
その為にも、伝統技術と伝統工法を最先端のハイテク機器を駆使し、今の時代に合うように安全安心の裏付証明を取れる様なシステムを構築して、もう一歩ユーザー様に踏み込めるように、色々な面で活動を活発にしております。
この先今以上に情報収集と勉学に励み、勉強会講習会に参加して、建築を志した者として日本の住文化に学ぶ如く常に基本に戻り、今以上に邁進する覚悟を胆に命じて帰路につきました。