新城市内の、とある土地に佇んでいた立派な古民家。以前の家主さんの希望で、取り壊され、新しい住宅に建て変わろうとしていました。
「立派で、状態の良い古民家を無下にしてしまうのはもったいない。」そう考えた愛知県古民家再生協会は、職人の手によって一本一本の古民家の構造材を丁寧に取り外し、引き継ぎ手の決まらぬまま一時的に保管をしていました。
同じような時期に、古民家への移住先を探していたのがＭ様。
当初は古民家付きの田舎の土地を探していましたが、あちこち探す中で、最高のロケーションの土地に出会いました。古民家はありませんでしたが、「ここに新築をしよう！」と決めた、そんなタイミングでした。引き継ぎ手のいない古民家と、古民家に住みたいＭ様。愛知県古民家再生協会を介して両者が出会い、取り壊されるはずだった古民家を移築し再生することになりました。
感性豊かなＭ様。薪ストーブやキッチン、家具など、インテリアの細部にまでこだわり、「古い」けど「古臭く」ない、快適な空間に生まれ変わりました。おくどや囲炉裏、三和土など古き良き日本の暮らしの文化を継承しながらも、モダンでお洒落。最高の家主に出会い、古民家はこれからも歴史を刻んでいきます。
