興味深い一冊を見つけました
「宮大工千年の知恵」 松浦昭次箸
語りつぎたい日本の心と技と美しさ
著者の松浦昭次氏は、平成11年6月に木造建築の大工棟梁としては
故西岡常一氏に次いで2人目となる「技術者の人間国宝」
(正式名称は選定保存技術保持者)に認定された方です。
幾多の経験に基づく興味深い話が、わかりやすい口語調の
文章で紹介されています
例えば第2章には
木造建築に秘められた日本人の英知
—なぜ古建築は千年の命を持ちえたのか
ヒノキだけではない、古建築の素晴らしさ
礎石と柱—湿気を逃がす工夫
地震に強い「貫」構造の素晴らしさ
なぜ釘と木は相性が悪いのか
「筋違」よりも「土壁」が優れている理由
なぜ「棟上げ式」というのか
美しい軒づくりに不可欠な「垂木」の工夫
柱と柱の間の寸法が、半端な数字になる理由
等など
一気に読み飛ばしてしまいましたが
もう一度じっくり読み返してみたいものです