先日、秋の一般公開が開催中の京都御所に行ってきました
地下鉄、烏丸今出川を降りると案内看板に沿って多くの人が!
地上に出た時に目に入ったのが「冷泉家住宅 一般公開中」の文字

いつもは気になっているものの素通りするこの冷泉家住宅
御所見学の前に立ち寄ってみました

冷泉家は歌聖と仰がれる藤原俊成・定家父子を遠祖とする「和歌の家」
定家の孫、為相を初代とし、以来800年の長きにわたり、和歌の宗家としての
伝統を今日に伝え、和歌に関する多くの典籍や古文書を守り伝え、
昭和56年に財団法人冷泉家時雨亭文庫を設立し現在に至っています

冷泉家住宅は現存する最古の公家住宅
そのためか、どこか上品な雰囲気が漂っています

座敷に欄間がないのは、儀式や行事によって襖を取り外し全体を一室化するため

また、襖には黄土色の地紙に雲母で型押しした牡丹唐草の唐紙が貼られているが
これは歌を詠む折に室内から季節性を排除し、絵柄が創作の邪魔にならないように
考慮したためとされる

他にも見所が随所にありましたが、冷泉家に伝来した貴重な典籍・古文書を収める
「御文庫」と呼ばれる土蔵は、説明によれば土壁の暑さ27センチほどで、天明8年
御所を含む都の大半を焼き尽くした天明の大火にも消失を免れたとか

御所の北側にあたるため、屋根の両隅に玄武をあらわす亀像瓦が見守っているなど

そのほかにも説明にうなずくことしきり
興味深い時間を過ごすことができました