愛知県 岡崎市( 旧額田町 )、素晴らしいロケーションの中の大型リフォーム現場。
大方の解体工事を済ませ、多少歪がありましたので曳家さんによる構造材の高さ調整に入ります。


鉄道の古レールを使って既設の各柱を結びつけ、2トンジャッキで家全体を柱の仕口のホゾの長さだけ空中に持ち上げた状態で、基礎と土台を新たに設けて、既存の柱に新たな仕口を作り、土台に据え直します。


新築では考えられないような古典的な工法と手間を駆使しての作業になります。
そこは経験がものを言う世界、職人の世界がこの現場では当分続きます。

★ 曳家とは ★
建築物を基礎から分離し上物は解体、分解せずそのままの形で移動、移設すること。またはそれを職業とする人。
歴史的に古く鳶職の職能の一部だったが、
最近は高度に工業化されたコンピューター制御のジャッキアップシステムを駆使する専門業者も多い。
土地区画整理事業、歴史的建造物の維持保存、
或いは建築物を解体せずに別の場所へ移動する場合に活用される建築工法である。