先日、岡崎の古民家鑑定に出向きました。この古民家、長い間良く管理された見事な合掌造りの古民家でした。

今まで数多くの古民家を調査して参りましたが、久し振りに見事な日本の民家の原風景である茅葺きの合掌造り、庄屋屋敷の古民家を拝見させていただきました。

お施主様の話等々を参考に考えますと、江戸末期慶応年間以前の150年から200年前の庄屋屋敷の古民家に間違いありません。

また小屋裏には延焼防止と屋根の茅葺き管理の為の土塗りの床張りが丁寧に施してありました。

この様な古民家は、当時よほどの格式と地位と名誉が無ければ出来ない古民家と考えられます。

その結果、先祖代々この家のプライドとして今の時代までこの様に見事な状態を維持してきたのではと思われます。


今回はこの貴重な古民家の現況を最優先し、必要以上に手を入れないようにし、今までの古民家リフォームで培ったノウハウを活かし日本の古民家の原点である合掌造りにふたたび新しい命を吹き込み、もう一度過去から甦へらせ、今の時代に君臨させたく思うのであります。