先日岡崎市の古民家の完成前の伝統耐震診断を行いました。

 

築190年の江戸時代中期の代官屋敷(今で言うと市町村役場)の再生です。

 

江戸時代から地域住民が集い語り合った歴史的な場を交流拠点として

次世代に繋ぐ再生を目指しています。

 

190年この代官屋敷を歴史と共に支えてきた古材と、

新しく新材で補強した材。

今回は、190年の間隠れていた小屋組みも一部開放し、

構造美も皆様にお披露目いたします。

大工の勘・技術・経験が古民家再生には、必要不可欠です。

しかし、勘や経験だけでは見落としてしまうようなカ所を、

発見したり、気づかせてくれるのが、この伝統耐震診断です。

古民家ブームとささやかれる中、

ささやかれる前から、

この再生に日本の住文化として力を入れてきた私たちは、

ブームで終わらせない様に、

技術と経験をこれからも積み上げていきます。

 

ブームは必ず終りが来ますが、私達は古民家と地域を再生し、

古民家を活用することはまだまだこれからが本番だと信じています。

 

完成が待遠しい、今日この頃です。