22・23日に東京で行われた第一回目の早稲田式動的耐震性能診断士の資格試験に理事長と二人で臨みました。

早稲田式動的耐震診断とは?
簡単に説明していきますと、

①早稲田式とは?
動的耐震診断の方法には様々な方法があり、他の動的耐震診断と異なる部分があるため違いをつけるためにこの耐震診断の開発者である元早稲田大学教授の毎熊先生が動的耐震診断の前に『早稲田式』とつけています。

②動的耐震診断とは?
耐震診断には2つの方法があります。
一つは静的耐震診断と呼ばれるもの。
それからもう一つは今回資格試験を受けにいった動的耐震診断と呼ばれるもの。

静的耐震診断とは、図面や目視することによって建物の地震に対する安全性を判断する手法です。

動的耐震診断とは、建物に振動を与えて(振動を起こす機械や人力によって振動を起こします)その振動特性により耐震性を判断する手法です。

③早稲田式動的耐震診断とは?
早稲田式動的耐震診断は動的耐震診断でありますが、他の動的耐震診断とはちょっと違います。
違いは建物を揺らさずに振動特性を読み取ることことです。

建物が建っている地盤は常時色々な要因によって微振動で揺れています。
建物が建っている地盤はそれぞれの特性をもっています。(測定するとわかるのですが)

また、建物も間取りが違ったり、施工の仕方が違えば揺れ方の特性は建物によって違ってきます。(測定するとわかるのですが)

そのため、早稲田式動的耐震診断では診断にあたり、写真のような測定器(換振器)を地盤と建物の2階の床へ設置し、どのような振動の特性があるか調べます。

地盤の揺れ方の特性は建物の揺れ方の特性にも影響を与えるので、その二つの揺れ方を合わせて解析することで建物の地震に対しての安全性を導きます。

解析結果は、測定(数分を数回)を行えば測定したその場で安全性がわかります。

なかなか手短に書けなく申し訳ないです。

もっと簡単にいいますと、この装置をつかって地盤と建物を測定すると建物の地震に対しての安全性を測定することができます。
図面や目視することも大変重要なことで必要なことですが、壁や天井や床などで構造体が見えない部分があったり、目視は人間行うことなので見落としがあったりすることもあります。
機械で測定するので手軽に行え、目視もきちんとしますがしなくても建物の安全性がわかり、誰が測定しても結果のぶれが少なくなります。

イメージとしては聴診器で体の音を聞くようなものに似ていると思います。

今後この方法を用いて耐震改修に役立ていきたいと思います。