突然、梁と桁の違いについての質問が友人から飛び込んでまいりました。

あまりにも身近すぎて、今の今まで深く考えた事がありませんでした。

考えてみると、建築用語のこの『桁』という字、木へんが付いているから明らかに由来が建築であることは間違いないようであります。

例えばこの一語を使い、この値段は一桁違うとか桁違いの出来事とか想像以上の出来事を表わしております。

梁は一番身近では大工の親方の棟梁があります。またよく古民家の黒ずんだ太い梁と呼ばれ、どう間違っても黒ずんだ太い桁とはあまり世間では言いません。

この梁と桁、建築的には奥行き方向を梁、横長方向を桁と呼びます。

また家を大きくするには、梁間か桁間どちらかを延ばしていきますが、物理的に学生時代に教わったように梁間を延ばすことは構造的に桁間を延ばすよりも屋根の大きさ体積が数段不利(大きくなる)になる事が分かります。

即ち家を大きくする為には古代から梁間よりも桁間を増やすことで処理した歴史があります。

また歴史をさかのぼると、京都の『三十三間堂』のように梁よりも桁の数が重視された事がよくわかります。

ここからも、梁違いでなく桁違いになった言語由来がよくわかります。

この様に、建築用語の梁や桁が日常的に身近で何気なく使われているこの現状に少し目を向ける余裕がいい家を造る秘訣かもしれませんね。

家造りはこの様にロマンが一杯詰まった、私にとっては大きな『玉手箱』を少しづつ開いていく(工事が進行する例え)ようなものであります。

どうぞ、TODAのスタッフと一緒にこの夢が一杯詰まった『玉手箱』を家族と共に力一杯を開いてみませんか。