1月28日、新城市のとある公民館にて
シルバー人材センター連合会の主催で

「空き家対策のための木造住宅簡易鑑定士養成講座」
が開催されました。

そこで、講師を務めたのが
一般社団法人愛知県古民家再生協会理事長の戸田由信。

増え続ける空き家に対し、
不動産業界や建築業界だけでは解決が図れません。

そこで活躍が期待されるのが
現役の第一線を離れた先輩方のシルバーさん方。

草刈りやお掃除などもとっても助かりますが
肉体労働とは少し異なる「知識を活かせる場」として
シルバーさんの方も興味深く講座を聞かれていました。

いつの間にか、メーカーや工務店に
「建ててもらうもの」になったお住まい。

案外、自分の家のこと、隣の家のこと
分からないことは多くないですか?

今回参加されたのは
新城市と蒲郡市から抽選で選ばれた20名。

全く建築とは異なる畑で活躍されていた方にも
建築の基礎を知っていただくため
午前中は座学の講義。

午後からは、近くの空き家をモデルにして
実際に「空き家を鑑定するとは」をご体感いただきました。

所有者や建築当時の建築主さんが
既にいらっしゃらなくなったり、忘れてしまい
正確な「家のこと」が分からなくなってしまった空き家。

全て正確に、というわけにはいきませんが
「雨漏りがしてるかな?」
「大体どのくらいの時期に建てられたものだろうか?」
「構造は?」
「このまま第三者が住むことは可能だろうか?」
そんなことを、チェック項目にチェックしていきます。

「空き家」は個人の財産。

その管理や活用法など
自治体に任せていても、実はなかなか解決できない問題です。

「空き家」や「住まい」に対しての知識を
少しでも多くの方が持つことにより
空き家の発生や、周囲の環境悪化を食い止めることができるのです。

田舎の未来のために
未来の子ども達のために

小さく、遠回りな道のりですが
「食育」と同じように「住育(住教育)」を浸透させるため
一歩一歩できることを進めて参ります。

今回の講習について
東愛知新聞さんと東日新聞さんが取り上げてくださいました。
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